銀座嶋屋の経営理念 ginza shimaya |
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株式会社嶋屋 経営理念策定にあたって私たち「株式会社嶋屋」は、銀座の地で1911年(明治44年)に創業いたしました。 「銀座」は、明治の初めから、今日に至るまで不易流行(※1)の考えの元、誠実な商いをする者のみが、生き残ってきた街であります。 そのような永い歴史の中で、街に係わる数多くの人々の努力と街への熱い想いが積み重なって今日の「銀座」があります。 私たちの会社は、「銀座」に所在することで有形無形の恩恵を永年にわたって受けています。 この街の歴史は、私たちの目指すことにとって重要な示唆に富んだものであります。企業として社会的役割を果たすうえで、最大の責任は永続することです。 但し、私たちの存在が、社会から必要とされなければ永続することを許されません。 私たちの存在価値は何なのか、何を目指すべきなのか、またどのような判断基準で考え行動するのか、企業が存在する本来の目的は何であるのか、それらのことをしっかりと考えなければなりません。 企業が永続するためには、継続的に利益を出すことが求められます。 しかし利益を出すことだけが、企業本来の目的ではありません。 一番大切なことは、社員全員の幸福の実現のために、社員の力が最大に発揮できる環境を創出することです。その時社員全員の力が合わさることにより、大きな力を生み出します。 その力は顧客に向けられ顧客満足を増大させます。その顧客が生み出す価値が、更に顧客のその先につながりその連鎖を通して私たちは社会全体に貢献していくことになるのです。 私たちが提供できた顧客満足の総量が、利益となります。利益は私たちの取り組みが、正しく出来ているのかを図る指標といえます。また利益は、社員の幸福実現と、顧客満足の増大を通して社会貢献を継続していくために必要なものとなります。「社員の幸福の実現」と「社会への貢献」そして「利益の継続的な創出」が、企業本来の目的なのです。 このたび定めた経営理念は、私たち「株式会社嶋屋」が、企業本来の目的を見失うことなく永続していくために、どのような哲学を根幹にし、どのような信念をもって、どのような理想の姿を目指し、どのように行動していけばよいのかを、具体的に定めたものであります。 経営理念は、全社員で共有することはもちろんのこと、理解を深め、経営理念で定めたあるべき姿の実現に向かって、日々の仕事に取り組んでいかなければなりません。その実現は、私たちと私たちに係わるすべての人々の幸福につながることと確信いたします。 ※1 不易流行(ふえきりゅうこう) いつまでも変化しない本質的なものを忘れない中にも、新しく変化を重ねているものをも取り入れていくこと。また、新味を求めて変化を重ねていく流行性こそが不易の本質であること。
2017年3月1日 株式会社 嶋屋 代表取締役社長 寺岡順子 銀座嶋屋の経営理念1.フィロソフィー Philosophy〜 我々が社会に存在しつづけるために、まず何を心がけるべきか。経営哲学 〜■常に進取の精神を以って進化しつづけ、必ず永続する。 「進取の精神を以って」とは: ・常に、意欲的に新しいことに挑戦することです。大切なことは、過去の歴史ではなくて「今」です。 ・「今」やらなければいけないことを「今」やる。 ・未来の結果の全ては、「今」の取り組みにかかっています。 「進化しつづけ」とは: ・環境に適応して、変化し続けることです。 ・社会環境の変化を見定め、適応していかなければ生き残っていけません。 ・進化は、進歩の積み重ねから生み出されます。 ・進歩するために、たとえ少しでも日々レベルアップに取り組みます。 「永続する」とは: ・永続することは、企業として社会的役割を果たす上で、最大の責任です。 ・但し、有用な社会的役割を果たせないとき、存続を許されません。 ・社会になくてはならない、会社になります。 2.ミッション Mission〜 我々は何の為に存在しているのか。社会・顧客に何を以って覚えてもらいたいかを表わすもの 〜■お客様の毎日に、上質な環境を創出する。 「お客様」とは: ・私たちの存在を認識していただいている全ての方々です。 ・今以上に多くの方々に私たちの存在を認識していただけるよう、努力していきます。 「上質な環境を創出する」とは: ・お客様が、本当にやりたいことができる、時間と環境を創出することです。 「上質な環境」とは: ・現状より 快適な仕事ができる環境。 ・効率的な仕事のできる環境。 ・充実感のある毎日が送れる環境。 ・豊かな気持ちになれる環境。 ・楽しい気持ちになれる環境。 ・想像力あふれる環境。 ・結果を出せる環境。 ・新しい価値を生み出せる環境。 ・やる気がみなぎる環境。 ・日々進歩できていると実感できる環境。 3.ビジョン Vision〜 我々は何を目指すのか。ミッションが実現された状態を表わす。ゴールイメージ 〜■お客様を一番に知っている会社になり、お客様から一番初めに相談を受ける存在になる。 「一番に知っている」とは: お客様の創業の成り立ちや沿革。現在の事業内容、業績、組織体制、人事体制および社風・風土。 今後の経営および事業計画。その他、担当者の性格、上長との関係性等、会社の中の日常情報。 _以上のことを、その会社の社員より知っていることです。 個人のお客様であれば、お仕事、性格、趣味、ご家族のこと、今後のご予定等を自分の家族以上に知っていることです。 「一番初めに相談を受ける」とは: ・困り事があれば他社を一切考えずに私たちに一番最初にご連絡をいただける。 ・当社に関係がないと思われるようなことでも、気軽に聞いてもらえる。 ・私たちは、お客様の良き相談相手になります。 4.クレド Credo〜 我々は日々、何を心掛けて行動するか。ミッション、ビジョンの実現につながる行動規範・判断基準 〜(1)物事の本質、筋道を見失わず、安易な方向に流されない。 ・問題の根っこはどこなのか。根っこをつかまないと進むべき方向を誤る。 ・相手との約束は互いにしっかり履行されているのか常に自分に問う。 ・外圧に負けずに、自分の信念を貫き通す。 ・楽な道に逃げない。逃げればいずれもっと大きな問題にぶち当たる。 ・全ての現象、結果は全て自分の中に起因するものと考え再発を断つ。 (2)人に好かれる人になる。「明るく・笑顔で・元気よく」。 ・人に好かれてこそ、よい情報、よい仲間が集まり、よい仕事ができる。 ・「明るく・笑顔で・元気よく」のあいさつがよい循環の始まり。 ・周りの人たちを幸せな気持ちにする。廻りまわって自分に返ってくる。 ・素直な気持ち・感謝の気持ちを表わすことが、成長の原動力。 (3)お客様・仲間を大切に思いやる気持ちが信頼を生む。 ・相手を大切に思いやる気持ちは、相手に伝わり、そこに信頼が生まれる。 ・お客様を思いやる気持ちの、最大の表わし方は「スピード」である。 ・お客様にベストな情報を一番にお届けし、お困り事を発見し、一緒に解決をはかる。 ・自分の責任を全うした上で、チームワークを大切にする。 (4)礼儀、礼節を以って誠実に。 ・親しき仲にも礼儀あり。 ・清潔で場所をわきまえた装い、正しいきれいな言葉遣いをする。 ・約束は必ず守る。約束の内容、期限はその場で必ず相手と確認。 ・公平。公私混同をしない。 (5)決められたことを、決めたとおり、決めた期限の中にやり遂げる。 ・PDCAをしっかりと。良いことも、悪いことも常に、振り返り改善しつづける。 ・常に自分で考える習慣を作る。 ・問題発見、問題解決の能力を磨く。 (6)常に、意欲的に新しいことに挑戦する。 ・「やったことないからやってみよう」主義を持つ。 ・チャレンジ精神。私たちは常に挑戦者である。 ・常に積極的に、常に自発的に行動する。 ・歩みは遅くても、必ず前に進みつづける。 ・創意、熱意を大切に。自由な発想、柔らかな頭を持つ。 ・日々レベルアップをはかる。 (7)社会の一員としての自覚を持ち、社会のルールを順守する。 ・高い倫理観を持つ。 ・社会から尊敬される人間になれ。自己研鑽に努め、品性・教養を磨く。 ・社会環境に高い意識を持ち環境保全に良いことを行なう。 ・会社の物品、財産を大切にする。 |
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